時間をかけるわりには一向に向上しない日本人の英語力。これまでにもさまざまな指導法や教材が開発されてきたが、兵庫県神戸市で学習塾「ODA STUDY」を経営する小田奈智子さんが長年の研究から完成させた児童英語教育法が今、話題を集めている。先生によってレベルやスピードが違う授業内容を完全にマニュアル化。だれが教えても同レベルの英語を子供たちに伝えることができる。
小田さんはもともと日通旅行に勤務していたが英語力を見込まれて中華航空に転職した。地上職として勤務していたが子供ができ退社。その後、近所の子供相手に英語を教えているうち、どうやったら効果的に教えられるか考えるようになったという。「教え方は人それぞれですが、私は、私が教えていない子供にも確実に英語力をつけてほしかったんです。そのためにはどうしても先生に指導法を教える必要があり、マニュアルが不可欠でした。
しかし、既に市販されている教材やマニュアルの中に小田さんが納得できるものはなかったため、自ら教材を作ることに。
実際に生徒を教えていく中で得たノウハウを最大限に生かし、21年間改良を重ねた。その成果が児童英語教育法「ODA METHOD」だ。この教材の最大の特徴は進行手順や授業内容を完ぺきにマニュアル化したことにある。教師自身の指導力を高めると同時に日本人でも外国人でも同レベルの授業が進められる。また、先生が変わっても滞りなく授業が進められるため、英会話学校にありがちな「特定の、仲のいい先生としか話せない」ということがない。
1回の授業時間は60分〜80分。それを5〜15分に細かく区切り、さまざまな授業を行うことでメリハリをつけ、生徒が飽きることなく最後まで集中できるよう工夫されている。実際に教室をのぞいてみると、子供たちが先生の質問に机から身を乗り出して手をあげるなど実に楽しそう。少ない教室での授業時間を補うため、家庭学習は必ずするように指導している。
「この教室では現在400人前後が学んでいますが、こと英語に関してはどこにも引けを取らない自身があります。他の英会話学校で3年間学んだ生徒が、ここにくれば初歩クラスになることも珍しくないんですよ」。
今年3月には請われて他塾にも販売。広く普及を目指しているという。

平成9年12月2日付け
大阪新聞より
その他、東京のODA METHOD 加盟校も毎日新聞に掲載されました。